舟状骨・月状骨間解離

舟状骨・月状骨間解離

 手根骨(手首周辺の骨)はとても複雑で,いくつもの骨が組み合わさってできております。
その中で,舟状骨・月状骨間解離についてお話しをいたします。
この怪我は,舟状・月状骨間靭帯が舟状骨の靭帯付着部で断裂して発症します(上記画像「↔」の部分)。

 症状は,手関節の可動域制限,運動時痛,握力低下,運動時の痛みを伴うクリック音などがあります。
舟状・月状骨の角度は,正常では30~60°ですが,70°以上となると手根背屈変形,舟状・月状骨間解離となり,レントゲンの手関節の正面の画像を見てみると,舟状骨と月状骨の間が2mm以上の間隙が認められます。
治療は,受傷後の早期では,手根骨の配列を整復,Kワイヤー(手首の中に針金のようなものを入れて固定)で6週間,その後装具(ギプス)を6週間装着することになり,職場復帰には,6ヶ月を要します。
受傷後,発見が遅れ,月日がかなり経過しているときは,舟状骨を周囲の手根骨と固定する手術が実施されます。

予想される後遺障害等級

 後遺障害等級は,手関節の機能障害で12級6号の認定が予想されます。
※12級6号= 1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの

舟状・月状骨間解離における後遺障害のポイント

 通常のXPでは見逃されることが多いようです。
ジクジクした痛みが続くときは,専門医によるMRI,各種ストレス撮影や関節造影検査などで立証することが必要になることが多いと思われます。

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