腰椎横突起骨折

腰椎横突起骨折

 衝撃の大きい追突や,衝突によるバイク・自転車からの転落で腰椎横突起骨折は発生しています。
昨年のワールドカップでは,ブラジルのネイマール選手が第3腰椎左横突起骨折で戦列を離れました。

 腰椎には横突起という骨突起があります。
背筋の中に埋もれており,筋肉の力を腰椎に伝える役目を果たしています。
交通事故,スノーボードなどで腰部を強打したとき,腰椎の横突起骨折は頻発しています。
また,脊椎の横突起周辺には体幹を支え姿勢を保持する重要な筋肉,大腰筋,腰方形筋が付着しているのですが,強力な外力によって無理な方向に筋肉が捻られたときに,横突起部での骨折が発生しています。

正面                               背側

 大腰筋は脊椎の横突起から股関節を超えて大腿骨に付着しており,椅子に座った姿勢から膝を上にあげる動作や,足が固定された状態で体を起こすようなときに働きます。
また,脊椎を支え姿勢を保持する作用があります。
腰方形筋は,下部肋骨と脊椎の横突起から骨盤にまたがる筋肉で体を横に傾けるときに働きます。

L2の横突起骨折

 レントゲン検査で発見できますが,CTであればより確実です。
症状は腰痛,圧痛,動作痛ですが,末梢神経を傷めることはなく足のしびれや麻痺等の神経症状を伴うことは通常ありません。
主体的な治療は,腰の安静でコルセットや腰部固定帯で骨折部位を固定します。
痛みを軽くするために,低周波の治療や湿布が並行的に実施されています。

腰椎横突起骨折による後遺障害について

 腰部のしびれや歩行障害が認められないときでも,慢性的な腰痛を残すことが予想されます。
骨折部が離開していなければ骨癒合も期待できるのですが,筋肉に引っぱられて大きく離開しているときは骨癒合の期待はできません。
骨癒合が得られなくても機能的な支障はありませんが,骨癒合不良が慢性腰痛の原因になることは十分予想されるのです。
そのときは骨癒合状況をCTで立証して痛みの神経症状で14級9号,12級13号を目指します。

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