耳垂裂(じすいれつ)

交通事故により、ピアスなどで耳を引き千切られたものは耳介裂創と診断されますが、
それよりも小規模で引き裂けたものは、耳垂裂と診断されています。

耳垂裂では、組織が残っていることがほとんどで、修復、形成は容易で、後遺障害を残しません。

耳介が引き千切れたときも、事故直後に対応され、その部分が小さければ、
そのまま縫合できます。

また、大きくても顕微鏡下の手術で血管を縫合できれば、再接着します。
他にも、いくつかの形成手術の方法があり、形成外科の専門医を受診が必要な場合もあります。

耳介血腫、耳介裂創における後遺障害のポイント

1)耳介血腫、耳介裂創であっても、事故後早期に適切な処置や手術がなされれば、
ほとんどで、後遺障害を残すことなく治癒しています。

耳介血腫では、穿刺、吸引で血液を除去し、穿刺針を2週間ほど留置する方法や耳介の
後面を切開、軟骨を除去することで、前面の血腫を除くオペも採用されています。

2)しかし、頭部外傷、意識喪失、瞳孔散大では、ICUで、頭部外傷の治療が優先されます。
耳介血腫や耳介裂創は、止血処置のみで放置されます。
後遺障害を残すのは、一般的には、このパターンです。

耳殻の2分の1以上の欠損は予想されないところから、醜状障害として、
12級14号もしくは9級16号を目指すことになります。

 

関連記事はこちら

交通事故・無料相談 弁護士法人前島綜合法律事務所

事務所概要
  • 本厚木駅前事務所

    本厚木駅 徒歩0
    〒243-0014
    神奈川県厚木市旭町一丁目27番1号
    後藤ビル2階
    TEL:046-229-0905
    FAX:046-229-0906
  • 相模大野駅前事務所

    相模大野駅 徒歩3
    〒252-0303
    相模原市南区相模大野4丁目5番5号
    相模大野ロビーファイブ2階D棟204
    TEL:042-749-1138
    FAX:042-749-1139