食道の仕組み

ヒトは、生きるために食事をしますが、その際、重要な役割を果たしているのが消化管です。
飲食物は口の中で細かく噛み砕かれ、消化管に送り込まれます。

消化管は、口⇒咽頭⇒食道⇒胃⇒十二指腸⇒小腸⇒大腸⇒肛門という順序で食物を
通過させているのですが、咽頭~肛門に至る消化管は、日本人の平均で9~10mの長さです。

消化管は、食物を分解・消化し、栄養分を体内に吸収、その残りカスを糞便として
体外に排出させているのですが、その中にあって、食道は、約25cmの管であり、
口の中で噛み砕かれた飲食物を胃まで送り込む役目を果たしています。

食道では、消化や吸収の作業は、行っていません。

咽頭部から食道に入った飲食物は、食道の壁が収縮するぜん動運動で胃まで運ばれており、
お茶やジュースなどの飲み物では1秒で、固形食物であれば5~7秒で食道を通過し、
胃に到達します。

飲食物は、重力によって、上から下に送り込まれているのではなく、
食道が波打つようなぜん動運動によって、胃に運ばれていくのです。

この運動により、寝転がっていても、逆立ちであっても、飲み込んだ飲食物が胃に到達するのです。

食道の上下両端には、安静では閉鎖し、嚥下では緩む括約部=筋肉があります。
咽頭に近い上部括約筋は、食物の食道からの逆流を防止、吸気時には、空気が胃へ
流れ込まないように収縮しています。

胃に近い下部食道括約筋は、嚥下では、緩んで食物を胃に送り込みますが、
平常は、胃酸を含む胃の内容物が逆流しないように締めつけています。

 

ヒトは、舌を変形させ、左右の歯で噛めるよう食物の移動を行い、噛むことで、
唾液と充分混ぜ合わされ、飲み込みやすい食物の塊を作っています。

口の奥にある咽頭の入り口部分に、食道へ向かう管と、空気を肺へと送る気管との
分岐点があります。ここから、胃の入り口までが食道で、体のほぼ中央、
脊椎骨の前側に位置しています。

頚部食道は気管に接しており、胸部食道の近くには肺や心臓、心臓からでている大動脈、
横隔膜など、生命の維持に重要な臓器があります。

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