保険会社の対応に不満がある

1,相手方保険会社の対応に関するよくある不満

「保険会社の対応が悪い」ということで弊所にご相談される方が少なからずいらっしゃいます。よく聞かれる不満としては,

①担当者の高圧的な言動
②一方的な治療費支払の打ち切り
③休業損害の支払
④示談金額の提示が少ない

といったものです。

担当者は,毎日何件,何十件の交通事故の対応を抱えています。
そのため,担当者も事務的な対応を取りがちで,毎日のように何度も被害者に
説明している内容なので,上から目線,かつ高圧的な態度をとる担当者で,
「こっちは被害者なのに,その対応は何だ」と感じている被害者の方がいます。

 

当事務所にご相談いただいた方の中でも,相手方保険会社から2回電話があったが,
仕事中の為出られずにいた所,後日突然治療費打ち切りの通知が届き不信感を募られ
た方や,ご自身に過失割合のない事故にも関わらず,あたかも加害者のような,
高圧的な態度を取られてご不満に感じた方がいらっしゃいました。
保険会社の提示した損害賠償額の低さに納得のいかないという方も往々にしていらっしゃいます。

 

2,なぜ,被害者と相手方保険会社との間でトラブルが起きるのか。

では,どうしてそのような不満が起こるのでしょうか。

保険会社としては,「仕事」として被害者と接しています。
さらに,保険会社は一民間企業ですから,保険会社としては,
「できるだけ支出(被害者に支払うお金)を少なくする」ことが自社の利益につながります。
それが被害者への対応として,上記1の①~④のように形として表れてきます。
実際,保険会社の損害賠償の算定基準も自社の基準で定められていることが多く,
裁判の基準(通称「赤い本基準」)よりも比較的低い金額となっています。

 

3,保険会社とのやり取りの際の心構え

このように,「対応の悪い保険会社(の担当者)」に当たってしまった場合,
どのように対応すれば宜しいでしょうか。
保険会社もプロなので,保険会社に担当を変えてもら
うよう要請する,苦情処理センターに苦情申し立てをする等,
被害者が切実に訴え,担当者が変わったとしても,状況は変わらずマニュアル通りの対応
で淡々と物事が進んでしまい,気が付いたら保険会社から示談書が届いていて,
泣き寝入りしてしまうことが多いように思えます。

弁護士は示談交渉におけるプロなので,適正な損害額を算出して相手方の保険会社と交渉します。
何よりも,弁護士が介入すると,保険会社からの窓口はすべて弁護士になるため,
保険会社からの連絡は一切なくなります。また,弁護士の介入により損害賠償額(主に慰謝料)が
上がる可能性があります。

 

4,もし,担当者と言い争いになってしまうと

以前,「相手の保険会社に弁護士が介入したのですが,どうすればいいでしょうか。」
という方がいらっしゃいました。事情を伺うと,相手本人が悪いにも関わらず保険会社が
高圧的で言い合いになってしまったということでした。

相手方保険会社は,「(この人とは)話にならないので,弁護士を立てる」
ということにしたのかと思われます。以後は弁護士と交渉する必要があり,
場合によっては,「債務不存在確認訴訟」と言って,
相手方はこの金額以上支払ういわれはないということ裁判所に認めてもらう訴訟を提起してきます。
そうなると,ご自身の請求が正しいことを,証拠を集めて裁判所に提出し,
裁判所に認めてもらう必要がありますが,ご自身にとって満足のいかない示談となる事が多いです。

もし,そのような方がいらっしゃいましたら,トラブルになる前に,弁護士と相談されることをお勧め致します。

 

交通事故・無料相談 弁護士法人前島綜合法律事務所

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